カプチーノ（スズキ）の車買取・車査定

カプチーノの特徴・バリエーション

カプチーノはロングノーズの特徴的なスタイルをもつ2人乗り軽スポーツカーです。生産終了からすでに20年以上が経過していますが、独特のキャラクターや希少性などから中古車市場では高い人気を維持しています。ここでカプチーノの買取価格について考察します。

まずはカプチーノの変遷を振り返りましょう。発売開始は1991年11月。1989年の東京モーターショーにおいて発表されたプロトタイプのイメージを、忠実に受け継いだ外観デザインが話題となりました。アルミ製のルーフ部分は分割式の構造で、リアウインドウも後方にスライドさせて格納することができました。フルオープンの他、Tバールーフやタルガトップなど、パネルを付け替えることでクローズ状態を含め4つのスタイルを楽しむことができたのも、カプチーノの特徴とされました。ちなみに、オープン時に取り外したパネルはトランクに収納可能となっています。エンジンはプロトタイプの段階では550ccのF5B型が搭載されていましたが、発売前年の1990年に行われた軽自動車の規格改正に伴い、64馬力を発生するF6A型660cc直3 DOHCインタークーラー付きターボを採用。組み合わされるトランスミッションは5MTのみという設定でした。駆動方式はFRで、サスペンションには軽自動車としては極めて贅沢な前／後ダブルウィッシュボーン式を採用。ブレーキも四輪ディスクで、フロントにはベンチレーテッドタイプを装備。エンジンをフロントアクスル後方に搭載するなど、51：49という理想的な前後重量配分により、スポーティな運動性能を存分に堪能することができました。ボディカラーを見ると、発売当初はレッド、シルバーの2色でしたが、1993年6月にはディープブルーパール（濃紺）の専用色やトランクキャリアなどを備えた限定販売の特別仕様車「リミテッド」も登場しています。このとき、タイミングを同じくして、標準モデルのボディカラーにもダーククラシックジェイドパールと名付けられた濃いグリーンが追加されました。好評を博した特別仕様車「リミテッド」は1994年3月と、5月にも再登場。前者のボディカラーは1993年6月のモデルと同様でしたが、後者ではサターンブラックパールという新色が採用された他、どちらも電動パワーステアリング（後者は車速感応式）が装備されていました。

1995年5月にはマイナーチェンジを実施。エンジンがF6A型と比較して10kg重量が軽いオールアルミ製のK6A型直3ターボへと変更。最高出力はF6A型と同様でしたが、最大トルクが8.7kg・mから10.5kg・mへと強化。また、このモデルからトランスミッションは3ATも選べるようになりました。その他、シートの表皮やアルミホイールのデザインが7本スポークから6本スポークへと変更を受けています。約7年間という生産期間の中で行われた大規模な改良はこのときが最後で、カプチーノは1997 年12月をもって生産を終了。1998年夏には販売も終了となりました。しかし、軽自動車という枠に捉われない、スポーツカーとしての本質に迫る設計思想は現在でも多くのファンからの支持を集め、中古車市場においても人気の1台となっています。

カプチーノの高額買取・高額査定ポイント

次に、カプチーノの年式、走行距離などを加味した平均買取相場を見ましょう。25年以上前に生産を終えた車ではあるものの、今でも根強い人気があり、それが買取査定に反映される傾向にあります（1991～1997年式の平均買取相場39.5万円～91.4万円／2024年4月現在）。マイナーチェンジの前後のモデルを問わず、状態の良いものはプレミアが付く可能性もあります。

また低走行距離になると、さらにカプチーノのバリューはより高くなる傾向にあります。このことは相対的に買取価格の強みにつながる可能性もありますが、その年式を考慮しても、昨今の市場において低走行車は少ないのが実情です。

同じ年式や同程度の走行距離であっても人気色と不人気色では、一般的にボディカラーによって買取価格に差がつくことがあるといわれます。しかしカプチーノの場合、基本となる設定色そのものが少なかったこともあり、おのずと販売台数が多い初期モデルの設定色であったシルバー系、レッド系、グリーン系が市場における主流のボディカラーとなっています。これに次いで多いのがブルー系やブラック系などであり、これらは「リミテッド」の限定色です。希少性という点からも、状態の良い「リミテッド」は買取査定で高評価される可能性があります。

以上、ここまでカプチーノの平均買取相場を中心に見てきました。一般的に買取相場は年式や走行距離、装備や程度によって異なるものの、目安として参考にしたいところです。

カプチーノは買取査定でも好条件を引き出せる可能性があります。特に純正としてのオリジナル度が高い車はその傾向が強いようです。それだけに、一括査定サービスなどを利用して、数社の見積もりを比較しながら、最も良い条件をスマートに引き出したいところです。カーセンサー簡単ネット車査定なら、売却したい車のメーカーや車種などを入力すれば、一括で査定のお申し込みができるようになっています。下取りより査定額が高価になるケースがないとも言えません。上手に活用して、車の売却や買い替えをお得に成功させましょう

＊1 本文中記載の平均買取相場はカーセンサー簡単ネット車査定クチコミから、各買取業者で車を売却されたユーザー様に第三者機関経由でご回答いただいたアンケートの情報をもとに調査、集計の上掲載しています。買取査定価格は年式や走行距離、装備、車体色、機関・機能や内外装の状態などによって1台ごとに異なり、その価格を保証するものではありません。ご検討の際は必ず各買取業者へご確認ください。

＊2 カーセンサーネットにおける問い合わせ数などで人気を判定しています

＊3 本文中記載のスペックはすべて新車発表時のメーカーカタログ値です

＊4 運転支援システムの機能には限界があります。路面や天候などの状況によっては作動しない場合があります。機能を過信せず安全運転を心掛けてください