07/18: 廃車の手続きは主に2種類ある
ひと口に廃車といっても、実はその手続き方法は2つある。それぞれメリット・デメリットがあり、それによって使い分けられているのが現状だ。のちの各種還付手続きに関係するので、廃車する前にぜひこのメリット・デメリットを知っておきたい。
2種類ある廃車方法、それぞれメリット・デメリットがある
廃車手続きには、一度抹消登録をしてから解体し、それから解体届出を出す方法と、解体をしたのちに届出を出す方法がある。まずはその方法を確認しておこう。
1:一時抹消登録+解体届出
一時抹消登録とは、保管はするものの車としての使用をしない(公道を走らない)旨を運輸支局に届け出る手続きのこと。廃車時のほか、長期の海外出張や移住、長期の入院などでも使うことがある。また中古車販売店が長期在庫として抱えるケースでも届け出ることがある。再登録すれば再度乗ることができるほか、輸出届出の手続きをすれば海外へ輸出することもできる。
廃車するには一時抹消登録の後、さらに自動車リサイクル法に基づいた解体処理をして、解体届出を運輸支局に届け出る必要がある。
軽自動車の場合も同様だが、届出先は軽自動車検査協会となる。また「一時抹消登録+解体届出」ではなく、「自動車検査証返納届出(一時使用中止)+解体届出」となる。
2:永久抹消登録
永久抹消登録とは、1回の届出でもう使用しない車を廃車にする手続き。自動車リサイクル法に基づいた解体処理をした後に、運輸支局に届け出る。
軽自動車の場合も同様に、軽自動車検査協会に解体返納を届け出る。
「一時抹消登録+解体届出」の方法であれば、解体前にまずその車を使用しない旨を登録できるため、車を解体した後に届け出なければならない「永久抹消登録」よりも抹消登録が早い。例えば月末、自動車重量税などの還付手続きを急ぐ場合には「一時抹消登録+解体届出」のほうが有利だ。 逆に「永久抹消登録」は手続きが一度で済む。したがって、どちらの方法をとるかは、廃車するタイミングで選ぶことになる。
3:廃車を依頼する先はおもに4つ
廃車の窓口としては、まず中古車販売店や買取専門店がある。従来は解体業者と提携し、「廃車費用」をユーザーにもらい解体業者に出していた。しかし最近は、廃車を買取る買取専門店や廃車代理店などが現れ始めている。
そのほかでは解体業者も当然窓口の一つになる。つまり、現在の廃車窓口としては中古車販売店・買取専門店・廃車代行店・解体業者の4つがあることになる。