自分で用意しなければならないものは5種類

下取り・買取りとも、「動産」という財産である車を手放す際には各種書類が必要になる。車を購入するときにも書類が必要だが、車を手放す際はそれ以上に揃えなければならない。とはいえ、たいていは車に常備備えておくものや、お店で用意してくれるものが多い上、軽自動車の場合は実印なども必要ない。

必要となる書類は下記の通り。

(1)印鑑
実印でなくてもOK。ただしネーム印(シャチハタ等)は使用できない。朱肉を使用する認印を用意すること。

(2)自動車検査証(車検証)
いわば車の戸籍謄本。常時車内に携帯することが義務づけれられている。
◆紛失した場合:管轄の運輸支局で再発行してもらう必要がある

(3)軽自動車納税証明書
毎年5月末までに納める自動車税の納税証明書。常時、車検証と共に保管しておいたほうがいい。納めていないと車を手放すことはできない。
◆紛失した場合:各都道府県の税事務所で再発行してもらう必要がある

(4)自賠責保険証
車検ごとに次の車検時までの加入手続きを行った際にもらう、加入証明書。期限が過ぎていると車を手放すことはできない。車検証と共に保管しておきたい。
◆紛失した場合:保険会社で再発行してもらう必要がある

(5)リサイクル券
自動車リサイクル法に基づくリサイクル料金が支払われていることを証明するもの。これも車検証と共に保管しておきたい。
◆紛失した場合:自動車リサイクルシステムのホームページから 「自動車ユーザー向け>自動車リサイクル料金の預託状況」を印刷する。その書面がリサイクル券の代替となる

以上(1)~(5)が自分で用意しなければならないもの。 続いて、お店でたいてい用意してくれる必要書類は下記の通り。

(6)自動車検査証記入申請書
次のオーナーに名義を変更するために必要な書類。署名と捺印をする必要にある。

なおローンを返済中の車は、車の所有者がクレジット会社や販売店の名前になっているはずだ(銀行などでローンを組んでお金を借り、現金一括で支払っている場合とは異なる)。この場合は、手放す前にローンを一括返済する必要がある。これらの手続きは、たいていの買取店で相談に乗ってくれるので、一度相談してみよう。

text/ぴえいる