ボディカラーや駆動方式も重要

ボディタイプなどによって、特に重要視されるチェックポイントがある。下記で見ていこう。

■セダン/ボディカラーの差がシビアに出る
高級セダンになるほど、ボディカラーによる査定額の差が大きくなる傾向がある。人気は黒や白(パール系)で、緑や茶系などの不人気色と比べると50万円以上差がつくことも。サンルーフを装備している車も、ほかのボディタイプ以上に査定が高くなる可能性が高いのがセダンの特徴だ。

■ステーションワゴン/国産車の場合、ターボ車&4WDが高め
国産のステーションワゴンの場合は、スポーティ志向で乗られるケースが多いこともあり、どちらかと言えばターボモデルのほうがプラスになりやすい。またアウトドアを楽しむために使う人が多いので、2WDより4WDとなる。一方輸入車はスタイル&低燃費重視ゆえ、4WDより2WDのほうがプラスになりやすい。

■ミニバン/大型ミニバンはボディカラーがポイント
大型ミニバンはセダン同様、色による査定額の差が大きくなる。人気は黒と白(パール系)。また、人気メーカーのエアロパーツやアルミホイールを装備している場合は査定アップが見込める。あまりゴテゴテとしすぎず、スッキリとしたコーディネートをされているほうが高くなる傾向にある。

■クロカン&SUV/ボディカラーの影響は高級セダンなみ
大型SUVでは色による査定額の差は高級セダン並みに。人気は黒と白。2WDと4WDがあるモデルでは4WDのほうがプラスになりやすい。

■クーペ&オープン/セダンほどボディカラーは影響しない
スポーティなイメージのあるクーペやオープンカーは、セダンほどボディカラーによる査定額の差はない。スポーツ志向の高い車種ほどMT車のほうがプラス査定になる。

■ハッチバック/2WDや低燃費車がプラスに
ハッチバックで白いボディカラーは営業車のイメージが強くなるためか、他の色と査定額でほぼ差がつかないか、車種によってはマイナスになることもある。それよりも燃費重視で購入する人が多いため、4WDより2WDが、またハイブリッドカーがプラス査定になる。

■軽自動車/ターボ車のほうが査定額アップに
ハッチバック同様に、ボディカラーによる査定額の差が少ない。また、搭載エンジンはパワーのあるターボ車のほうが査定額アップに繋がりやすい。

■輸入車/ブランド自体のイメージや人気が査定額を左右
例えばアルファロメオなら赤という具合に、そのブランドのイメージカラーのほうが査定は高くなりがち。またブランド自体の人気が査定額を左右し、一般的にはドイツ車勢のほうがイタリアやフランス車より高査定になりやすい。

■ドレスアップカー&チューニングカー/過度なドレスアップやチューニングはマイナスになりがち
過度なドレスアップ/チューニングではなく、ライトですっきりとしたもののほうが査定は高い。ただし基本的に交換したホイールやマフラーなどの、ノーマルのパーツが揃っていることが条件で、なければ査定が下がることもある。また車検対応でないものは、査定額の大幅なダウンにつながりやすい。

機関系に手を加えるチューニングは、自動車メーカーがスポーツグレードの純正品として採用するような人気メーカーのパーツなどはプラス査定になることが多い。一方、あまりにも個人の趣味に走ってしまった車だとプラス査定は難しい。

ただし、買取店の多くでマイナスになってしまったものも、専門店ではプラス査定してくれる可能性がある。そのため売却時には、複数の買取店に査定依頼をすることがオススメだ。

text/ぴえいる