基本的にはほぼすべて、リサイクルされます

解体へまわされた車は、まず部材やパーツごとに分解されます。この時自動車リサイクル法によって車の約20%にあたる「シュレッダーダスト(車の解体や破砕後に残るゴミ)・エアバッグ類・フロン類」は自動車メーカー・輸入業者が引き取って適正に処理されます。

残りの80%の大部分は、鉄やアルミニウム、さらにはレアメタルなどの金属です。これらは多くの場合、原材料として再販されます。タイヤは燃料として使われます。

さらには、原材料となる前に、エンジンやオルタネーター、ドア、フロントフェンダーなど部品単位でリサイクルされる場合もあります。これらは、たいてい車の修理などに使われます。最近では国内需要だけでなく、海外からの需要もあります。

自動車リサイクル法で適正処理された車のリサイクル率は平成20年の時点で90%を超えています。ちなみに不法投棄も、平成16年9月末時点で全国に21万8000台あったものが平成17年1月から始まった同法により、平成19年3月末時点で3万5000台に激減しました。