解体3:リサイクルパーツの取り外しから販売まで 【廃車工場を見学】
リサイクルパーツの取り外し、洗浄、乾燥作業
先のプロセスを経て、まだ使えると判断されたものが中古部品としてここに集まるのじゃ。
ピカピカのパーツばかりで、まるで新車の組み立て工場にいるみたいですよ。
たしかに、よく細部まで洗浄が行き届いたもんじゃな。こら、ベタベタと手アカをつけるでないぞ。
すみません、あまりにキレイだったもので…。あ、こちらに運び込まれている車はなんですか? 単に先ほどの中古部品取り場が満車だから?
最初に入庫して作業指示書を作る段階で、とくに状態が良いものはこちらに運ぶとのことじゃ。廃車といっても比較的新しいものもあるんじゃのう。
もったいないなぁ、僕にくれたらいいのに…。
またそんなことを言っておる。これはれっきとした商品じゃ、お金を貯めて買いなさい。
リサイクルパーツの販売
博士、こっちにはドアがありますよ。あ、エンジンもありますよ 。僕のセリカ用はあるかなー?
こら、走り回るんじゃない、落ち着くんじゃ。
梱包されたパーツもいっぱい並んでますね。これが全国に発送されて、ふたたび車の一部として生き返るんですね。
そうじゃな、ユーザーにとってリサイクルパーツは新品を買うよりも安いというメリットがあり、なおかつ環境負荷を低減することができる。リサイクル万歳じゃろ。
本当ですね。だけど冷静に考えれば、こうしたリサイクル部品って特殊な存在じゃないですか?
そんなことはない。実はかなり使われておる。なかでも品質の良いリビルド品はディーラーでも取り扱っておるぞ。この工場でいえば、450社ものリサイクル部品業者と提携して効率的な販売を行っているそうじゃ。
なるほど。じゃあ今度マイカーを直すときは、リサイクル部品も検討に入れてみます。